主 催:塩ビ工業・環境協会/日本ビニル工業会/日本ビニール商業連合会/日本プラスチック製品加工組合連合会/一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会
お問合せ:info@vec.gr.jp (PVC Award 2025事務局)
塩ビ工業・環境協会/日本ビニル工業会/日本ビニール商業連合会/日本プラスチック製品加工組合連合会/一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会 が主催するPVC(塩ビ)素材の特長を活かした魅力ある製品を表彰するコンテスト「PVC Award 2025」の展示会を開催します。PVCは、省資源で耐久性、難燃性、リサイクル性に優れたプラスチック素材です。本コンテストを通して、PVCの特長を活かして社会に貢献している製品の発掘を目指しています。今回は猛暑や豪雨などの気候の激甚化に伴う作品や環境負荷低減に貢献する作品が多かった点が特徴でした。
展示会の来訪者による人気投票でオーディエンス賞が決定いたします。皆様のご来場、および投票を心よりお待ちしております。
【テーマ】「生活を豊かにするPVC製品」
【審査基準】
・テーマとの整合性
・市場性:市場の規模・売上・伸び等実績、潜在市場獲得力があるか
・機能性:PVC素材の特長が活かされ、機能性を有する製品であるか
・独創性:新規性や創造的な発想・表現がデザインされているか
・環境・社会貢献度:リサイクル、健康、防災、省エネなどへの貢献
【応募作品数】94点
【PVC Award公式サイト】http://pvc-award.com/
【お問合せ】info@vec.gr.jp(PVC Award 2025事務局)
展示作品(一部) ※本年は大賞は該当なし
環境対応タイルカーペットバッキング『サスティブバック』タイルカーペット(TCP)は、塩化ビニル層と繊維層で構成されています。従来のリサイクル工程では、塩ビ層を分離する必要がありましたが、本取り組みでは分離工程を省略し、回収したTCPを直接粉砕・パウダー化して再生TCPの製造に活用する「完全水平リサイクル」を実現しました。さらに、この再生TCPは繰り返しリサイクル可能である点も大きな特徴です。現在、回収システムを構築済みであり、年間8,000トン規模の大型処理設備の導入も完了しています。審査会においては、回収を含むリサイクルシステムの構築、大型処理設備を含む体制整備、ならびにこれまでの実績が高く評価されました。
彫ると輝く彫刻アート『シャインカービング』(KIRIKOバージョン)高透明な塩ビシートを彫刻刀で加工すると、彫刻面がガラスのような質感を呈します。この特性にUV印刷を組み合わせ、新しい彫刻アートを創出しました。現在、国内外で認定講師を養成し、教育・認知症予防・ワークショップへの展開を推進しています。審査会では、芸術性と教育・認知症予防・イベントなど幅広い展開が高く評価されました。透明塩ビシートに彫刻刀とUV印刷を組み合わせ、デザイン性豊かな切子調を実現しています。
簡易型止水シート とめっぱ(R)lightPVCの柔軟性と耐久性を活かし、水圧で変形しながら玄関からの浸水を防ぐ製品です。突っ張り棒の機構で簡単に設置でき、塩ビシートの密着により高い止水性能を発揮します。試験では、Ws-4(4~10L/H)と土嚢(Ws-1(50~200L/H))に比べて高い止水性能が確認されました。審査会では、線状降水帯など近年の降雨激甚化を踏まえた作品として評価されました。PVCシートに壁や床との密着性を高める特殊素材を複合し、高い止水効果を実現した点が高く評価されました。
PVC レトロタイル韓国のポシャギとレトロガラスをイメージした、ビーズ状の凹凸が美しい塩ビ製タイルです。透明凹凸シート・色透明シート・自己粘着シートを組み合わせ、独自の意匠性を実現しました。コースターや植物マット、リノベーション素材などDIYに最適で、自己粘着性により接着剤不要でガラス装飾が可能です。審査会では、高透明度の凹凸シートと色透明シートの美しい組み合わせ、さらに塩ビ素材の自己粘着性を効果的に活用した点が高く評価されました。
HACHI-ISU(ハチイス)蜂の巣形デザインのキッズソファは、子供に「自分の居場所=小さなすみか」を提供し、形の認識力や想像力を育みます。外装にはPVC合皮を採用し、食べこぼしや落書きも簡単に清掃可能。安全性・デザイン性・教育的価値を兼ね備えた製品です。審査会では、独自性の高いデザインが評価され、合わせてPVC合皮の特長(耐薬品性や柔軟性)を上手く使っているところも評価されました。
Adam Basket Tray M透明塩ビに独自の製法で乾燥&粉砕した青森県産りんごの搾り粕を混合し、独特な風合いを持つ塩ビシートを作成。シートをウェルダー加工することで小物収納に便利なインテリアアイテムを作成しました。本来は廃棄されるはずだったリンゴの搾り粕は、リンゴの皮や芯、ヘタ、種などが高いデザイン性の表現を与えています(リンゴ部位の差→風合いに変化)。また、搾り粕に含まれる糖や成分が熱と反応して生まれる赤褐色は、収穫の年や果実の状態によって微妙に異なり、同じものはひとつとしてないとか。
審査会では、独自のデザイン性が高く評価されました(デザイン系の業界で話題になっているとのこと)。
LUTILE(ルティル)LUTILE(イタリア語で「LUCE=軽い」「UTILE=便利」)は、再生PVCと質感の違う素材を組合せ高級感を与えることで、オフィスなど従来PVCバッグが参入しづらかったシーンにも対応可能な商品です。工場端材からできる再生PVCはバージン材に比べ、コントロールが難しく手間がかかるにもかかわらず、どうしても安いイメージを持たれてしまいます。その部分をデザインでカバーし、高級感を追求しました。
審査会では、黒色半透明のリサイクル素材を効果的に活用し高級感を演出した点、さらに細部まで配慮されたデザインが高く評価されました。
便利ナット付きユニオン継手現場でナットを入れ忘れても、後付け可能な便利ナットです。従来のユニオン継手は塩ビ管にナットを先に通す必要があり、忘れると作業やり直しが発生します。本製品は後から簡単にナットをはめ込めるため、失敗をリカバリーできる継手です。審査会では、独特の発想で工事ミスをリカバリーするアイデアが評価されました。
キャプチャー釣り人の「魚を愛でたい」という想いに応える道具です。釣り上げた魚を傷つけず、ゆっくり観賞や撮影が可能。従来のプラスチック水槽より軽量で割れにくく、持ち運びも簡単。適度な厚みのPVCで自立可能。さらに、子供の観察ケースとしても活用できます。
審査会では、塩ビ素材に独特の高い透明性と柔軟性を上手くバランスさせた素材変更による利便性向上が評価されました。また、学校など教育現場でも使いやすいです。
change bag中ポケットを取り換え可能な透明推し活バッグです。付属のバッグインポケットはマジックテープで簡単に着脱でき、缶バッジなどを美しく並べられます。透明ポケットは他の荷物を邪魔せず、推し活アイテムを入れたポケットに簡単に交換できます。
審査会では、塩ビ素材の透明バッグと推し活シート(バッグインポケット)の組み合わせにより、多様な推し活ニーズを満たす点が評価されました。
・アキレス ソーラークリアS / アキレス株式会社
・耐スクラッチ性+高耐候性PVCフィルム / オカモト株式会社
・普段使いできる防災バッグ / 株式会社サンビニール
・PTPシートリサイクルロープ / 株式会社ベルテック
・ワンタッチサイリウム / 白金化成株式会社
芝浦工業大学デザイン工学科教授「本年の審査では、材質に取り組んだ作品と、ユニークな使い方の作品という両面が見られました。材質に取り組んだものとして、タイルカーペットの水平リサイクルは分別することなく製品全体をリサイクルチップ化出来るという秀逸なものです。また、遮熱性や耐スクラッチ性のある透明シートは、今後大いに活用して行けそうだと思いました。ユニークなものでは塩ビを彫刻で掘るホビーキットや、ワンタッチでスマホライトを推し色にする塩ビシールなど意外な使い方が面白いと思いました。また、釣った魚を愛でるための携帯透明容器は、様々な自然教育で活かしていけるでしょう。デザイン的に意表を突かれたものは、リンゴ粕を混合した容器で、形と質感に趣がありました。他にも高級感を狙ったバッグなども良いと思いました。塩ビの機能性を活かした製品はまだまだ考えられそうです。今後も、機能性を活かしながらも、デザイン性を加味したバランスの良い作品を期待したいと思います。」
国立大学法人 東京科学大学理事「本アワードは一般からの応募も多く、時代ニーズを反映した作品群となるのが特徴の一つです。今回は、憧れのタレントやキャラクターを応援する〈推し活〉関連や、猛暑対策として遮熱機能を追加した商品などが目立ちました。ただこれらは、ちょっとしたアイデア次第という面もあります。対して今回、私が注目をしたのは彫刻アート「シャインカービング」です。着色塩ビ素材をカットしてガラス細工のようにする手法はすでにありました。ですが応募者の彫刻刀メーカーによると、江戸切子のような輝きを引き出すには、自社製品のような切れ味のよい刃物が重要だとのことで、UVプリンターによる着色と併せて高い意匠性を実現しています。そして新たな彫刻体験に向けたキット販売、国内外約100人に及ぶ認定講師養成まで手掛け、ある種の〈ビジネスモデル〉を確立しているのです。次回のアワードでも、ピンポイントの技術やアイデアで終わらず先の展開まで考えを深めた、創造性の高い作品の応募を心待ちにしています。