多摩美術大学と協働企業による循環型社会に向けた産学共同研究の作品展「すてるデザイン〜サーキュラーな社会の構築を目指して、見えてきた課題とアプローチ」を開催します。
「すてるデザイン」とは、2021年度より取り組まれている、多摩美術大学 TUBと廃棄物の課題と真摯に向き合っている複数企業との共創プロジェクトです。本展では、多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻と統合デザイン学科の学生が参加したプロジェクトの中間成果である作品をご紹介します。
大量生産・大量消費・大量廃棄のリニアな社会では多くのモノが使い捨てられており、この流れをサーキュラー(循環型)に変えていくことが求められています。本企画展では、多摩美術大学が協働企業と取り組む「すてるデザイン」から生まれた様々な再資源化の試みをご紹介します。循環型への移行のステップとして、まず目指すのは、ゴミとして廃棄する前にもう一度使う工夫を社会のアクションとして増やしていくことだと私たちは考えます。
会場内には学生たちと取り組んだアップサイクルのデザイン提案を数多く展示しています。また人の暮らしが自然から縁遠いものになってしまっていることも、環境問題を自分事として感じ取りにくくなる一因と考え、自然を身近に感じるための作品/情報提示も会場内で行います。また、現在着手しているモノづくりを製造段階から変えていく取り組みについてもご紹介します。
再資源化、サーキュラーに循環させる提案は、ともするとバージン資材を用いて作られたこれまでの製品の置き換えを目指すとなりがちです。ワクワクするような楽しさや美しさ、親しみやすさをデザインの力で創り出し、人々にサーキュラーな取り組みに関心を持ってもらうこと。この先に目指す社会を魅力あるものにしていくことができるかにチャレンジしています。また取り組みをしている中で見えてきた幾つかの課題や、それを解消すべく工夫しているアプローチも、本展示を通して感じ取っていただけると幸いです。
■ 共創プロジェクト「すてるデザイン」について
https://tub.tamabi.ac.jp/#suteru-design
多摩美術⼤学 TUBではオープンイノベーションの第⼀弾テーマとして、株式会社モノファクトリーをハブにしながら、伊藤忠リーテイルリンク株式会社、株式会社ディーエイチシー、株式会社ナカダイ、ブックオフコーポレーション株式会社、プラス株式会社と連携して、循環型社会に向けた共創プロジェクト「すてるデザイン」を⽴ち上げました。デザインの⼒を通じて廃棄物の発⽣抑制や、すて⽅⾃体を根本から変えることを⽬指している美術⼤学と協働企業によるサーキュラーエコノミーに向けた新しい取り組みです。
https://tub.tamabi.ac.jp/news/3083/
■ 多摩美術⼤学 TUB について
https://tub.tamabi.ac.jp/
2021 年 4 ⽉、東京ミッドタウン・デザインハブ(所在地:東京都港区)に、デザインやアートが持つ創造性と美意識を社会とつなぐ場として開所。“まじわる・うみだす・ひらく” をコンセプトに、多摩美術⼤学の様々なステークホルダーや企業、社会⼈と⾏うオープンイノベーションによる新しい価値の創出、学⽣だけでなく⼦どもから社会⼈まで幅広い層に向けたデザインやアートのプログラムの提供、学⽣作品の展⽰・発信を⾏います。
本展示はTUBで取り組んでいるヴァーチャル大学「Tama Design University」の活動として先端領域を扱う5つのプラットフォームのうち、Division of Circular Designの成果として開催します。
https://tub.tamabi.ac.jp/news/4604/
主 催:多摩美術⼤学 TUB TDU Division of Circular Design、多摩美術⼤学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻研究室Studio3、多摩美術大学統合デザイン学科研究室
協 力:伊藤忠リーテイルリンク株式会社、小田急電鉄株式会社、合作株式会社、有限会社そおリサイクルセンター、株式会社電通総研、日本郵船株式会社、ブックオフコーポレーション株式会社、プラス株式会社、株式会社モノファクトリー、株式会社ロフト、株式会社TOWING