私たち多摩美術大学環境デザイン学科3年インテリアコース24名は自分たちの手で椅子のデザインをし、自分たちの手で制作しました。椅子を置く空間を考えながらデザインすることで、量産される椅子たちが当たり前な今、私たちが初めて作る無垢な椅子の姿を完成させました。一つ一つごゆっくりご覧ください。
主 催: | 多摩美術大学環境デザイン学科 |
協 力: | Quebec Wood Export Bureau Canada Wood |
Organized by Department of Environmental Design, Tama Art University,
Cooperated by Quebec Wood Export Bureau / Canada Wood
人に最も近い感覚と、スケールを対象とした椅子のデザインは、その時代のライフスタイルを反映した、人に寄り添うものが求められてきました。
手で触れた時の肌感覚や、見ただけで座り心地が想像できたり、身体感覚と記憶が繋がっていることがわかります。つまりデザインすることの根源的なおもしろさと、むずかしさを内包していて、普遍的なデザインとは何かといった命題と向き合うことになります。
そういった「椅子のデザイン」を通して、普遍性と今日性の接点や、輪郭が見えてくるのではないかと思っています。学生24名による椅子は、個人的な記憶や感情とともに、今日性が勝っているとは思いますが、その中に彼らなりの普遍性を示唆しているようにみえます。
椅子を見た時の違和感、座ったときの違和感、さまざまな違和感は重要な何かと繋がっています。それは普遍性とは違うといった違和感かもしれないし、その違和感が新しいデザインを生み出すこともあります。
これらの木の椅子が、将来に渡ってかけがえのない記憶となってくれることを願います。
最後に、今年もケベック木材製品輸出振興会(QWEB)のコラボレーションに感謝いたします。
多摩美術大学 環境デザイン学科教授 米谷ひろし
場 所:全てGOOD DESIGN Marunouchi
レセプションパーティー
11/19(火)18:00 - 20:00
トークショー
11/23(土)15:00 - 17:00
スピーカー
藤森 泰司氏(家具デザイナー・藤森泰司アトリエ / 多摩美術大学 環境デザイン学科 非常勤講師)
寺田 尚樹氏(建築家・テラダデザイン一級建築士事務所)
米谷 ひろし氏(インテリアデザイナー・TONERICO:INC. / 多摩美術大学 環境デザイン学科教授)