古くより“金属加工のまち”として知られる新潟・燕三条地域。先人が培ってきた技術とものづくりの精神はデザインと融合し、数多くの魅力的な商品を生み出してきました。早くから、商品に対する一つの要素としてデザインが取り入れられ、それを意識した商品開発が行われてきました。これは、他商品との差別化や自社ブランドの確立にもつながり、中小零細企業が多い地域でありながらも、各業界のトップクラスブランドも多く存在する理由となっています。
新潟県では、1966年の県内初受賞から現在まで800点以上の商品が受賞しており、燕三条地域企業が約8割を占めています。これらは、東京や大阪など大手メーカー本社がある大都市圏を除けば、全国でも上位の取得数であり、初受賞から30年以上も続けて受賞している企業があること、多くの受賞品がロングライフとなり今もまだ継続販売されていることなど、件数だけでは計れない実績も含まれています。
今回は、2019年度に燕三条地域で受賞した21件全てを揃えて展示紹介いたします。
また、“SUWADA”で知られるニッパー型つめ切りをつくる企業“諏訪田製作所”にスポットを当て、進化を続ける商品、鍛冶屋たる商品、“SUWADA ART LAB”をご紹介。その他、KITTE 3F“GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA”で購入できる燕三条の商品を紹介いたします。
本展にご来場いただき、燕三条をより知っていただくいただくと共に、燕三条の商品で彩られる生活を想像できる場としていただければ幸いです。
主 催:公益財団法人燕三条地場産業振興センター