2025年3月の開催企画を決定
第4回目となる「GOOD DESIGN Marunouchi 企画展公募」は、2024年6月に応募概要を公開、9月末日まで企画を受け付け、最終的に昨年を19件上回る、過去最多の46企画をご応募いただきました。
本年は特にデザイナーのユニットやクリエイティブエージェンシーなど、プロフェッショナルの有志によるチームでのご応募が多く、印象的な提案が多数ありました。
審査はGOOD DESIGN Marunouchi ディレクターの内藤廣、廣村正彰、藤崎圭一郎の3名が行いました。 提出書類による一次審査(9月)にて46企画より5企画を選出、二次審査(10月)では5件の企画チームへのヒアリングを実施し、協議の結果、2025年3月に開催する展示企画は以下に決定しました。
タイトル: | 「ごはんのデザイン展」 |
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応募者: | TBWA HAKUHODO 戸澤 麻里子/佐藤 右崇/ちぇ へおん/渡辺 光/大濱 元輝 |
概 要*: | 日本人の食文化の中心にはある「ごはん」を通じて、デザインの価値を再発見する機会を提供する。 ごはんは、極めてシンプルな存在でありながら、あらゆるおかずとの組み合わせにより国境を超えた豊かな色彩や味覚を生み出す。当たり前に食べている白い「ごはん」には、無限のデザインのヒントが眠っているのではないか。「ごはん」をあらゆる切り口から掘り下げつつ、その包括する力とデザインの視点を見出す。 ※審査段階におけるタイトル・概要のため、実際の実施企画と多少異なる場合があります。ご了承ください。 |
まず、日本人にとってもっとも身近な存在である「ごはん」にデザインを見出そうとする切り口に新鮮さを感じた。「ごはん」は、和洋中問わずどんなおかずも合う、日常の中の幸せ、といった広く浸透した肯定的なイメージをもつ一方、近年ではダイエット志向や食事の多様化などで、かつてほど有り難がられない存在にもなりつつある。食料自給率といった社会的な背景や、さまざまな知覚に訴求する「ごはん」の力を浮かび上がらせようと試みる展示内容案は非常に興味深いものがあった。GOOD DESIGN Marunouchiに集う多様な世代・背景・嗜好をもつ人々が、改めて一人ひとりにとってのごはんを発見するとともに、そこにあるデザインの存在に気づき、よろこびを深められる展示になることを期待したい。
以下の企画を次点としました。
タイトル: | 「LIFE IS EDIT展 テレビから考える編集とデザインの境界線」 |
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応募者: | テレビ朝日 コンテンツ編成局 総合編成部 北見駿也 / 技術局 コーポレートデザインセンター 香川凌也 |
選出企画については、今後開催にむけて準備を進め、2025年3月下旬-4月下旬にかけてGOOD DESIGN Marunouchiの企画展として開催予定です。
詳細は改めてプレスリリース等で発表いたします。
GOOD DESIGN Marunouchiでは、2025年度も企画展公募を行う予定です。
詳細は2025年6月初旬に発表いたします。
2024年8月31日(土)一次審査書類データ到着分まで
・ | 応募者は20歳以上であること(2024年4月1日現在)。 複数人で応募する場合、代表者が要件を満たすこと。 |
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・ | 選出された場合、2025年3月22日(土) - 4月25(金) の1か月間、GOOD DESIGN Marunouchiを使用し、自らの責任で当選企画を遂行できること(選出時に相談の上具体的な会期を決定します)。 |
GOOD DESIGN Marunouchiでの開催を前提にした、デザインをテーマにした展覧会企画。
選考にあたっては公募の趣旨に基づき、会場コンセプトとの合致やテーマ性・視点の独自性・社会性を重視します。
・ | 未発表のもので、企画自体が本公募のためのオリジナルであること。 |
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・ | 幅広い層が関心を持つ企画であること。 |
・ | JDPが提供する開催資金300万円(税込)を有効活用した企画であること。 なお、開催費用がJDPの提供する資金を超過した場合は、当選者の負担となります。 |
応募された企画の中から1点を選出します。当選企画1点は 2025年3月22日(土) - 4月25日(金) にGOOD DESIGN Marunouchiの企画展として開催していただきます(JDPの共催となります)。
・ | 当選企画に提供する開催資金 300万円(税込)は企画展制作費としてお支払いします。 個人への支払いも可能ですが、源泉徴収後の額のお支払いになります。 |
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・ | 企画展は入場無料とします。 |
・ | 会場使用料は無料。会場備品の使用も可能です(別紙リスト参照)。 |
・ | 施工会社の紹介が必要な場合はご相談ください。 |
・ | 会期中は、ギャラリースタッフ2名が常駐し、開催をサポートします(無料)。 |
・ | 広報支援としてプレスリリースの配信、JDPおよび当ギャラリーウェブサイト・メールニュースへの情報掲載を行います。 |
・ | 開催期間は選出時に双方協議の上、最終決定します。 |
企画書(PDF形式/A4サイズ4ページ以内)
・ | 企画趣旨(1P) |
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・ | 応募者プロフィール(1P) |
・ | 展示イメージ(平面・展開図など)(1-2P) |
* | 会場図面は [gdm_ep2025.zip] を参照してください (詳細は現況優先とします) |
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* | 過去の展示会開催実績があれば応募者プロフィールに記載してください。 |
書類:一次審査時に提出した企画書に、以下の内容を加えてください。
・ | 実現可能性を考慮した展示内容の詳細(ページ制限なし) |
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・ | 収支計画(1P)/制作・運営チーム図(1P) |
オンラインで実施予定
ご担当者名およびご連絡先を明記の上、
2024年8月31日(土)までに一次審査書類データ(PDF)をgdmopencall[@]gmail.com までお送りください。
原本の送付は不要、ご提出いただいたデータは審査以外に使用いたしません。
上記メールアドレスの [ ] を削除してお送りください。
2024年 | |
6月-8月 | 企画募集 |
9月 | 1次審査、通過者のみに結果を通知 |
10月 | 2次審査実施 |
10月末 | 当選企画および次点を発表 |
12月末 | 実施計画の最終確認/ 実施設計・見積もり・製作スケジュール・ 施工会社等体制表を提出 |
2025年 | |
1月-2月 | 契約書締結/プレスリリース発信 |
3月下旬 | 開催 |
公益財団法人日本デザイン振興会
GOOD DESIGN Marunouchi 担当:川口 真沙美
gdm[@]g-mark.org
上記メールアドレスの [ ] を削除してお送りください。
企 画:株式会社たきコーポレーション
会 期:2024年3月15日(金) - 4月14日(日)
来場者数:17,152名(553名/日)
詳 細:https://marunouchi.g-mark.org/exhibition129.html
「勇者はUXデザインから生まれる?人生の大切なことをゲームから学ぶ」展ではビデオゲームがユーザーに悪影響を与えるというイメージを払拭するため、また、ゲームに仕組まれた体験設計を紐解き、ゲームは人生にとっての有益な学びを与えてくれることを広く社会へメッセージすることを目的として企画運営しました。世界初のUXを主軸としたゲームデザイン展として、8つの学びに特化したオリジナルゲーム8台を展示。また、ゲームのUXデザインに関する調査や専門家のコメントも展示。約1ヶ月間の開催で約17,000人の方にご来場いただきました。来場者アンケートでは回答者の93%が満足と回答。また、回答者の中でゲームに対してネガティブな印象を持っている人(全体の約17%)からも肯定的な回答を得ることができ、一定の成果を残すことができたのではないでしょうか。開催に向けてご協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げます。
人生の大切なことをゲームから学ぶ展 企画チーム:
藤井賢二/内山堅/長山大樹/川郁子/東福秀哉/高城真生/小林秀彰/天明久尚/宮﨑俊太郎/小原佳/竹村日菜子/佐藤菜央/冨田美侑/佐藤花菜美/木村則博/岩手夏希/渡辺香澄/大倉萌華/石丸晋如/薄葉柾人/遠山美月/吉田詩音/眞弓藍子/田畠史菜/渡部志乃/林健太/小野諒佑/熊谷愛/小仲やすえ/笠島望/渡辺真由/金田学/向後朋則/松浦歩/平原陽太郎/中村涼
2021年度より実施している展示企画公募は、これまでデザインの対象領域として取り上げらることが少なかったテーマをユーザー目線で選出、第1回、2回展示とも大きな反響をよびました。
第3回目となる企画展公募は、2023年6月に応募概要を公開、8月末日まで企画を受け付け、最終的に過去最多の27企画が応募されました。デザインを通じた気づきや社会へのメッセージを提示する企画が多く、デザイナーユニットやクリエイティブカンパニーなど、プロフェッショナルによるチームからの応募が目立つ中、GOOD DESIGN Marunouchi ディレクターの内藤廣、廣村正彰、藤崎圭一郎の3名が審査を行いました。提出書類による一次審査(9月)にて5企画を選出、二次審査(10月)では5件の企画代表者へのヒアリングを実施し、協議の結果、人生とゲームを重ね、それをUXデザインで解くというチャレンジングな企画で、ビデオゲームを「デザイン」として再評価する契機になるもの、と高く評価した「人生の大切なことをゲームから学ぶ」展を展示企画として選出しました。
第3回企画展公募結果報告:
https://marunouchi.g-mark.org/exhibitionplanning2024.html
企 画:株式会社電通クリエーティブX
会 期:2023年3月24日(金) - 4月23日(日)
来場者数:26,435名(852.7名/日)
詳 細:https://marunouchi.g-mark.org/exhibition115.html
「デザインをテーマにした企画展」という大きなテーマの中で、私たち企画チームのメンバーも、この公募を通じて「デザインとは何なのか?」を改めて強く考えるきっかけになりました。そんな中で生まれたのが、「世の中を良くする不快のデザイン展」でした。私自身もこの企画展によって、「私たちにマイナスしかもたらさないと思っていた不快が、実は役立つ」という事の驚きや発見に気付かされた一人です。この公募に参加していなければ、一生その事に気づけなかったかもしれない。そういった意味で、この公募に参加して本当に良かったです。SNSでバズったのをきっかけに、開催期間1ヵ月で来場者は26,000人を超え、予想以上の大きな反響に私たち自身もとても驚きました。これもひとえに、各協力企業の皆さま、本展示を紹介してくれたメディアの皆さま、協力と助言をいただいた電通クリエーティブXの皆さま、そして運営を担ってくださったGOOD DESIGN Marunouchiの皆さまのおかげだと思っております。この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
世の中を良くする不快のデザイン展 企画チーム:
中沢 俊/佐々木 千穂/浅岡 敬太/江口 光希/松元 良/畑野 亮/村田 洋敏/石川 達哉/鈴木 創太/井口 英哉/荒砂 義治
GOOD DESIGN Marunouchiでは、2021年度より展示企画の公募を実施し、複雑化する社会におけるさまざまな課題を解決し、新たなテーマを発見する手段として大きく役割が広がる「デザイン」について、多くの人たちに創造的な気付きを提供する企画を広く募っています。第1回選出企画「漫画とデザイン展」はコロナ禍にもかかわらず一ヶ月の来場者数1.3万人の人気企画となり、大阪巡回展を開催しました。
第2回となる2022年度は、全国から22企画の応募があり、厳正なる審査の結果、“不快”という感覚が現代人の人間性の輪郭を浮かび上がらせる可能性と、心理的な効果に目を向けることで新しいデザインのアプローチ方法を提示する企画内容が評価され、「世の中を良くする不快のデザイン展」が選出されました。
第2回企画展公募結果報告:
https://marunouchi.g-mark.org/exhibitionplanning2023.html
会 期:2022年2月28日(月) - 3月31日(木) 開催
来場者数:13,082名(408.8名/日)
詳 細:https://marunouchi.g-mark.org/exhibition97.html
複雑化する社会課題を解決する手段として、その役割を大きく広げる「デザイン」。まだグッドデザインが触れていないテーマは何か?そして、自分たちが前のめりにやり切れるものは何か?そんな出発点から辿り着いた1つの答えが「漫画とデザイン展」でした。展示会のクリエイティブの部分だけではなく、出版社各所との交渉・スケジュール調整・協力者さがしなど、目に見えないさまざまな障壁を乗り越えて実現したこの企画。来場者数は開催期間1ヶ月で13,000人を超え、SNSを中心に大きな反響を得ることができました。まだまだ生まれたばかりの「漫画とデザイン展」。漫画デザインのおもしろさ、そしてそれを生む出すデザイナーの熱を、もっと多くの人たちに届けるために。第2回、第3回の開催を目指していきたいと思っています。JDPさま、審査員のみなさま。今回はこのような機会をいただき、本当にありがとうございました。
漫画とデザイン展 企画チーム:
関口 いちろ/水田 聖平/石山 彩奈/林 隆三/仁科 里英/楠 俊之
GOOD DESIGN Marunouchiでは2021年、初の企画展公募を実施。複雑化する社会におけるさまざまな課題を解 決し、新たなテーマを発見する手段として大きく役割が広がっている「デザイン」について、多くの 人たちに創造的な気付きを提供する企画を広く募りました。厳正なる審査の結果、25件を超える 提案の中から、テーマの独自性と拡張性、劇場やギャラリーを多く有するカルチャー発信地であ る有楽町という地域との親和性の高さが評価され、「漫画とデザイン展」が初の公募企画として 選出されました。
第1回企画展公募結果報告:
https://marunouchi.g-mark.org/exhibitionplanning.html